2006年06月25日
フット・フォールト!
“ふっと・ふぉーるとっ!!”
て、コールされたこと、あります?
2年前の夏、学生時代の先輩と組んで出場した、某ダブルス大会のこと。
結構大きな大会で、ざわついた雰囲気の中、開会式がはじまりました。
お決まりのご挨拶のあと、ルール説明があり、
「今大会は、最近よく問題になるフットフォールトをきっちり判定していきます。そのため、セルフジャッジですが、複数のコートにロービング・アンパイアを置きます。」
とのことでした。
“ロービング・アンパイア”?
初めて聞く名前でしたが、まじめに説明を聞いてなかったので、よくわからないまま試合開始となりました。
試合は1回戦からなかなか実力が拮抗していて接戦となり、5-4のリードで迎えた私のサービスゲーム。
この日はサービスが好調。いいところでまわってきたと、気合い十分ファーストサーブのトスを上げた次の瞬間っ。
“ フット・フォールトォォォォォォォ!!”
思いっきり、サーブを空振りしたあと、声の方を見るとサングラスにサンバイザーをかぶった女性がこちらを見ていました。
“え?? 誰ですか? あなたは。”
と思ったのですが、すぐ分かりました。そうですね、あなたがロービング・アンパイア。
日本テニス協会のルールブックを見ると、
トーナメント主催者が2~4コートにひとりの割合で設置する審判で、その仕事は、主にフェンスの外を巡回しながら試合を監視して、問題があればコート内に入って注意・指導するというものらしいです。具体的にはイン・アウトの判定やコール、スコアの是正、コート状態のチェックなどなどですが、実際にはフットフォールトを監視するというのが一番の目的ではないか、と勝手に私は考えています。
で、試合に戻りますが、私は舞い上がってしまい、2つのダブルフォールトを犯して、このゲームを落としてしまいました。あとで先輩に聞くと、真っ赤な顔をして、頭から湯気が立っていたそうです(怒)。相手ペアも気の毒そうに、笑っていたとか…。
「なんで、いきなり、どこからともなく現れて、それもこんな大事な場面でそんなこと言うねん?あんた、何様やねん!?」
そうです。審判様でございます。楯突くことは許されません。
でも、それにしても、ちゃんと4人とも公平にチェックしているとは思えないし、そんな不意打ちを食らわすなんて…。
今、ブームの“駐車監視員”だって、資料を作るのにかかる10分程度まではセーフになるっていうのに、あんまりじゃございませんか!
それに、そんなサングラスをかけて無表情に言わなくたって、ちょっとニッコリしながら言ってくれさえすれば、
「ハイ!スミマセンでしたぁ~。」と明るく次のポイントに移れたものを…。
どうしても自分だけ言われたのが納得出来ない!と、あとで友人に話したら、
「だって、お前が悪いんやろ~?仕方ないやん。」
と、言われました。
そんなこと、わかってらい…。(涙)
それ以来、ラインから30㎝離れて、セットアップするようになったのは、言うまでもありません。痛い目をして初めて身に付くものです。
でも、みなさんは痛い目にあわないように、日頃から気をつけてくださいね。
そうそう、書き忘れるところでした。この試合は結局そのあとパートナーの先輩の頑張りで、7-5できっちり取らせて貰いました。でもそれ以来、先輩には昔以上にあたまがあがりません。